ベルリン・ファイル

普段、仕事で観なきゃいけない作品が多過ぎて韓国映画になかなか辿り着けないのだが、「シュリ」以来、ハン・ソッキュ=スパイもの、が大好物なので久々に触手が動いた。やや登場人物が複雑で因果関係もわかりづらく、自分の中で物語がスイスイいかない苛立ちを抱えてしまったところが残念。それでも映画は全篇緊迫感に溢れ、水準が高い。日本映画は優しい視点の人間ドラマで新しい才能が多少芽吹いているが、本作のような気骨あふれるアクション、サスペンスをドドーンと撮り切る監督っているのかな。「アウトレイジ」でさえ子供騙しに感じてしまうのだ。