「世界一ついてない男」というキャラ設定(&舞台設定)はどこへやら、アクションの見せ場に執着し過ぎてせっかくの圧巻映像が空回りに。ハッカーものは専門用語で煙に巻かれるので苦手だが、どうせやるなら、ビル・ゲイツVS.スティーブ・ジョブズを想起させる対決に「何がITじゃ!」と武闘派マクレーンが大暴れするくらいの筋が欲しかった。とはいえ、レン・ワイズマン監督(アンダー・ワールド)のアクションセンスは抜群で、とくに器械体操を取り入れた敵アジトでのアクロバティックなバトルは秀逸!